わたしであるということ - Je me regarde.

先日、電車の中で目を閉じていたら、

ふと、「わたしはわたしでしかいられない」

というような想いが頭の中にふっと浮かんだ。

それはごく当たり前のことなのだけれど

こういう想いが心の奥底から沸き上がってくるまでに

とても長い時間がかかってしまったように思う。

なんていうか、長年苦しんできたことに対して

心の扉がすーっと開いていくような心境になった。

自分をだれかと比べること、

決して手に入らないものを求め続けること。

生きている中でこんなに苦しいことはない。

とはいっても、人間は欲深いから、

この苦しみはまったくゼロにはならないかもしれない。

何か/誰かに対して強い憧れを抱いたり、
こうなりたいという願望は、いつだってある。

けれど、わたしはこれでいいんだ

今ある自分がささやかでも幸せなんだと思えるとき、

心がとても平安になるのを感じる。

先日、フランスから来日にしていた友人の恋人と
半日を一緒に過ごした後で

彼女からの言葉がとても嬉しく心に響き
わたしを優しく包んでくれたので

ここに書き留めておきます。

Tu es à l'image du temple : belle à l'intérieur comme à l'extérieur !! 

いつも、そうありたいと思う自分の姿を

誰かの中で見いだしてもらえることに

心から感謝の気持ちをこめて。